このページの要点

  1. 1供給が増え、借主側に交渉余地がある市況です。フリーレントや内装負担の交渉が通ります。
  2. 2登記に住所が必要なため、オフィスか登記住所サービスを設立前に決めます。
  3. 3開発・BPO拠点なら、賃料より回線の冗長性と非常用電源が重要です。
  4. 4立ち上げ期はサービスオフィス/コワーキングが合理的。登記できるプランか確認します。

規模別の選択肢

立ち上げ期の人数によって、合理的な選択が変わります。上から順に、規模が大きくなる段階に対応します。

  1. 登記住所サービスのみ

    進出可否を検討中/実体を置かない

    $25–85/ 月

    登記可(業種により不可)

  2. コワーキング

    1〜3名の立ち上げ

    $100–250/ 席・月

    登記プランにより可

  3. サービスオフィス(個室)

    3〜10名

    $400–1,200/ 月

    登記可

  4. 賃貸オフィス(グレードB)

    10名以上、腰を据える

    $12–22/ m²・月

    登記可

  5. 賃貸オフィス(グレードA)

    対外的な体裁が必要

    $25–38/ m²・月

    登記可

バーは規模の目安(人数・関与の深さ)を示すもので、金額の比率ではありません。

登記住所サービスを使う場合の確認事項

安いプランを選んで後で問題になるのは、ほぼ次の3点です。

  1. 1
    税務当局の通知が届き、受領・転送されるか

    見落としはペナルティに直結します。

  2. 2
    将来の住所変更登記の費用と期間

    オフィスを構えた時点で必ず発生します。

  3. 3
    業種による制約

    VAT登録・輸入ライセンスなどでバーチャルアドレスが認められない場合があります。

賃貸オフィスで交渉できる項目

プノンペン・コーピッチ地区のオフィスビル群
供給が増え、借主の立場は以前より強くなっています。写真:KomboHypexViva/CC BY-SA 4.0/Wikimedia Commons(縮小・再圧縮、表示時にトリミング)
  • フリーレント内装期間中の賃料免除(1〜3か月)
  • 内装負担(TIアローワンス)貸主による造作
  • 賃料の据置・値上げ上限更新時の条件
  • 管理費・VATの内外表示賃料に含まれるか。実質10〜20%変わります
  • 駐車場の台数
  • 早期解約条項拠点を縮小する場合の出口

開発・BPO拠点として使う場合のチェック

ここを確認せずに契約すると、稼働してから取り返せません。物件選定の段階でチェックリストに入れてください。

インターネット

  • 異なる事業者の2回線を引けるか(ビル側の1社独占は障害時に全停止)
  • 上り帯域の実測(開発用途は下りより上りが効く)
  • 固定IPの取得可否
  • ビル内配線の状況(既存テナントとの共用の有無)

電源

  • 非常用発電機の有無と給電範囲(照明だけか、コンセント・空調・ラックまでか)
  • 切替時間(無停電か、数秒落ちるか)
  • UPSを置くスペースと許可

物理セキュリティ

  • 入退室管理の方式(カード・生体認証)
  • 24時間の入館可否
  • ネットワーク機器を置く区画の施錠
  • 監視カメラの設置と記録の保持

手続き前に最新情報で確認すべき論点

制度や運用が変わりやすく、個別の状況によっても扱いが異なる論点です。ご相談時には最新の状況を確認してご案内します。

  • グレードA・B の賃料水準の最新実勢(管理費・VATの内外を含む)
  • バーチャルアドレスでの法人登記が認められない業種の範囲
  • 賃貸借契約の登録義務と印紙税の実務

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